disk_ioctl

セクタの読み書き以外のディスク・ドライブ自体に対する様々な制御をします。

DRESULT disk_ioctl (
  BYTE Drive,      /* 物理ドライブ番号 */
  BYTE Command,    /* 制御コマンド */
  void* Buffer     /* データ受け渡しバッファ */
);

引数

Drive
物理ドライブ番号(0-9)を指定します。
Command
制御コマンド・コードを指定します。
Buffer
制御コマンドに依存したパラメータを授受するバッファを指すポインタを指定します。データの授受のないコマンドの場合は、NULLを指定します。

戻り値

RES_OK (0)
正常終了。
RES_ERROR
何らかのエラーが発生した。
RES_PARERR
コマンドが不正。
RES_NOTRDY
ドライブが動作可能状態ではない、または初期化されていない。

解説

物理ドライブの種類によりサポートされるコマンドは異なりますが、FatFsモジュールでは、次の汎用コマンドのみ使用し、特定のハードウェアに依存した制御は行いません。

コマンド解説
CTRL_SYNCドライブがデータの書き込み処理を完了するのを待ちます。また、ライト・バック・キャッシュが存在する場合は、書き込まれていないデータを即時書き戻します。リード・オンリー構成では使用されません。
GET_SECTOR_SIZEBufferの指すWORD変数にドライブのセクタ・サイズを返します。セクタ・サイズが固定(_MAX_SSが512)のときはこのコマンドは使われません。
GET_SECTOR_COUNTBufferの指すDWORD変数にドライブ上の総セクタ数を返します。f_mkfs関数内で作成するボリュームのサイズを決定するために使用されます。
GET_BLOCK_SIZEフラッシュ・メモリの消去ブロック・サイズをBufferの指すDWORD変数にセクタ単位で返します。1から32768でかつ2の累乗の値でなければなりません。不明な場合またはフラッシュ・メモリ以外のメディアでは1を返します。f_mkfs関数内でのみ使用され、ボリュームのデータ領域はこの境界にアライメントされます。
CTRL_ERASE_SECTORフラッシュ・メモリの一部の領域を消去します。Bufferの指すDWORD配列には消去する領域 {開始セクタ,終了セクタ} を指定して呼び出します。この機能をサポートしない場合やフラッシュ・メモリ以外のメディアでは何もしません。この機能の戻り値はチェックされず、また、指定領域の消去が完全に行われなかったとしてもファイル・システムの動作には影響ありません。_USE_ERASEが1のとき、クラスタが解放されるときに呼び出されます。

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